ワイヤーソー工法 Wire Sawing

  騒音防止法により、建設作業に伴う騒音・振動・粉じんなど、コンクリート構造物解体による工事公害への規制が厳しくなっている中、ダイヤモンドを刃物とする”ワイヤーソー工法”は、強靭なダイヤモンド砥粒を埋め込んだビーズを一定間隔に装着した”ダイヤモンドワイヤー”を切断対象物に環状に巻きつけ、一定の張力と高速回転により切断する画期的な工法です。

 

 鉄筋コンクリートの複雑な形状物や水中構造物、狭い場所、高所など、対象物に制限がなく、無振動・低騒音で粉じんも少なく、現場条件に合わせた機械配置が可能で縦横・傾斜と自由に切断ができます。

 駆動方式は、大型エンジン式・小型油圧式・小型電動式などがあります。

また、切断時に冷却水を使用する一般的な「湿式工法」とその冷却水を使用しない環境に配慮した「乾式工法」がありさまざまな施工条件に対応いたします。

 

大型エンジン式ワイヤーソー K-WAC-03

 駆動方式は、ガソリンエンジン直結タイプであるため発電機を使用せず、本体ユニットのみで走行レール上を自走し、ダイヤモンドワイヤーの張力を強力かつ、安定的に発生させ切断します。機械設置は、切断対象物に直接設置しなくても変換ガイドプーリを介して、ダイヤモンドワイヤーを縦横また角度も自由自在に変換が可能ですので、大型のコンクリート構造物でも切断可能です。

 

   

 

小型油圧ワイヤーソー DSM-10A

 油圧モーターにてメインプーリを高速回転させ、支柱に沿っての上下駆動によりダイヤモンドワイヤーの張力を発生させ切断するタイプです。各パーツは、分割化により狭い場所や高所での作業や搬入搬出が容易にできます。

 

   

油圧ユニット

 小型油圧ワイヤーソーの動力発生装置です。油圧モーターに接続しセットで使用します。弊社では状況に応じて下記の2機種を使い分けます。

 

   

   

 

小型電動ワイヤーソー DSX-10A

 

 電動モーターによるコンパクトタイプです。メインモーターは定格出力2.4KWの超強力タイプで、パーツ点数も少なく、更に狭い場所などの限られた条件下でも施工可能です。

 

   

 

ダイヤモンドワイヤー

 

 

ダイヤモンドワイヤー取り付けは、必要な長さに専用のワイヤーカッターを用いて切断し、ワイヤー先端を駆動プーリー、ガイドプーリー、切断部に通した後、一回りさせて最後尾の端にループ状につなぎ、両端を連結スリーブに差し込んで、その連結スリーブを油圧カシメ機で圧着し完全に接合させます。

 

ワイヤーソー工法施工事例 WireSawing Construction

防波堤切断撤去工事

 

 

エンジン式大型ワイヤーソーにて防波堤の切断状況です。ダイヤモンドワイヤーを機械に対し90度横方向に変換し、さらに下向きに変換して海面近くの切断位置までセットします。

 防波堤天端から降ろされたダイヤモンドワイヤーを更に水平方向に変換し水平切断している状況です。もちろん水中でも切断可能です。

砂防ダムスリット切断工事

 

 

 砂防ダムスリット切断の状況です。縦方向の切断ですのでガイドプーリを切断ラインに合わせて配置し大断面をひと巻きで切断します。  切断位置に配置されたガイドプーリです。ここからダム天端を通し、背面側を降ろし下部にあけた導孔から環状に巻き付けます。

既設橋梁撤去工事

 

 

 小型油圧式にて橋梁下部工橋脚の水平方向切断状況です。高所の足場作業でも機械配置が可能で、縦方向でも切断可能です。

 

 

 

 切断面とダイヤモンドワイヤーの状況です。ダイヤモンドワイヤーは、ダイヤモンド砥粒をリング状に成形し直径8mmのワイヤー素線に組み込んだものです。よって、切断面はコンクリートを切削しながら切断しますので約10mmのスリット状になります。

 

 【用途】

・鉄筋コンクリート構造物の切断

・ダムなどの大型コンクリート構造物の切断

・橋梁、擁壁の切断

・水中コンクリート構造物の切断

・煙突やビルなどの高層物の切断

・病院やホテルなど、騒音、振動、粉じんに規制の厳しい場所での切断、他